後生くだらない宣言

主に雑記中心の脳内整理型構築系くだらない論をpostするマイク・アサノblog

【Jazz】ジャズ聴いてみたいけど何から聴いたら...。こっから聴いてみろ!7選【初心者】

今やラーメン屋でも流れるジャズ。(守屋純子さんの本は牛丼屋)

一体誰が求めているのかわかりませんが、とにかく飲食店では困ったらジャズが流れるという世の中になっております。コンビニやショッピングモール、定食屋、いたるところでジャズ、ジャズ、ジャズ、ジャズ、ジャーズ

 

実際のところジャズを聴く人口はどれくらいなのでしょうか。人口はまぁある程度いるんでしょうが、やはり年齢層が高いのでしょうかね。職場での近い年齢層の人はやっぱりジャズなんて聴いてないですね。男性上司なんかは「ジャズ好きだよ!」と仰る方がいますが、こっちから「どんなの聴くんですか?」なんて聴いた日には、もうしどろもどろ。おそらく上述のような場所でジャズが流されているのと同じ理由で、

 

なんとなく雰囲気が好きだから、流れてたらちょっと耳を傾ける

 

ってな感じでしょうね。

いや、別にそれでいいんです。音楽の楽しみ方は自由ですし。僕も詳しくないけど好きなものとかあるし、コーヒーとかもそんな類かなと。

でも、これだけ巷にあふれるジャズ。もう一歩足を踏み入れてみると、世間で流れる音楽がもうひとつ広がって見えるとおもいます。

広がる世界についてはまた後日紹介するとして、今日は

 

ジャズ聴きたい!でも、何から聴いたらいいかわかんない!!!

 

紹介しましょう!ヤングたちよ、いまこそジャズの世界に片足突っ込むのだ!!

まずは一曲から

まずは一曲、気に入るのを見つけましょう!その曲が入っているアルバムをとにかく聴きまくる!ここは根性です。

アルバムはもちろんパッケージで購入がベター。

なぜなら参加アーティストがわかるから。

参加アーティストを知る。これが重要です。ネットで調べればわかる場合も多いですが、たまに調べにくいアルバムもありますので...。

で、毎回好きな曲再生して聴いていったらいいんです。そのうちに、その次の曲、その次の次の曲と頭に残ってきて、気付けば最初に気に入っていた曲よりも、先に他の曲から再生をしだす自分が現れてきたらもうあなたはジャズメン。

ジャズメン。

トランペットリーダーのアルバムでも、大抵はリズムにピアノ、ベース、ドラムが入っていますし、サックスやトロンボーンなんか他の菅も参加しているでしょう。

気になる音色があれば、そのアーティストをチェック!そのアルバムを購入!!

当然気になる音色、楽器、アーティストのCDを買ったわけですから、あなたが気にいるに決まってます。

これでもうホントジャズメン。ジャーズ。

 

ジャズはこんな風にひとつのアルバムから横つなぎにドンドン守備範囲を広げることができます。モーニング娘。からプッチモニミニモニ。そしてハロプロへ...みたいな。

 

では、以下より最初の一曲に相応しい曲を紹介していきましょう!

1. Moanin' / Moanin' - Art Blakey & The Jazz Messengers

モーニン

モーニン

 

 TVでも御馴染みとおもいます。

Bobby Timonsのピアノから、コール&レスポンスで2管のハーモニー。Lee Morganのトランペットソロは小粋で男前。これ以前以後でも歴史あるJazz Messengersは、ジャズの世界を広げる足がかりとなるのは間違いないでしょう。

 

2. I Could Write A Book / Relaxin' With Miles - The Miles Davis Quintet

ジャズといえばMiles Davisですが、個人的には初心者にはオススメできかねますね。Miles Davisは時代によって彼の音楽を多様に変化させています。常に新しい音楽を求めるそのスタイルはそれこそがジャズ、といっていいのでしょうが、初心者はMilesから始めると戸惑う方が多いのではないでしょか。

しかし、ジャズにおいてMiles Davisと関わったアーティストは悉く重要なメンバーばかり。外すわけにもいかないので、一曲紹介。

ジャズのかっこいい要素のひとつ、ソロの始めに数小節その他の楽器がすべて演奏をやめ、ソロする楽器だけ演奏する場面がよくあります。(ピックアップといいます)

この曲は律儀にすべてのソリストに対してピックアップをしてくれていて、なんとも聴きやすくわかりやすい!曲目もスタンダードでおなじみ、おしゃれなかわいい曲です。

 

3. Days Of Wine And Roses / We Get Requests - Oscar Peterson Trio

We Get Requests

We Get Requests

 

曲目はスタンダード、酒とバラの日々。ジャズピアノの雄、Oscar Petersonから一曲です。テーマもわかりやすく演奏されており、その後の即興も脱帽。 技術力、お茶目さ、ゴキゲンさでは彼の右に出るものはいないでしょう。この曲は、また短いのでさらっと聴けます。アルバム全編通してスタンダードが多いので、その点でも次につながる一曲。

4. Memories Of You / With Strings - Clifford Brown

クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス

クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス

 

オーケストラとの共演ですが、非常にいいのでこれも紹介します。"I Remember Clifford"というジャズスタンダードが誕生してしまうほどの天才トランペッター。若くして亡くなっているのですが、録音は多数存在し、それほど共演を望まれたアーティストなのでしょう。トランペットの音が好きならこのアルバムから入ってもいいのではないでしょうか。 横のつながりは、クリフォードの別のアルバムで。

 

5. Blue Train / Blue Train - John Coltrane 

 テナーサックスといえばこの人、John Coltrane。タイトル曲でもあるBlue Trainは村上春樹先生の小節にも出てきた記憶があります。こうやってみるとここにもLee Morganが参加していたりと、ジャズの横のつながりを期待できそうな一枚ですね。

 

6. Opus De Funk / + ELEVEN - Art Pepper

アート・ペッパー・プラス・イレヴン+3

アート・ペッパー・プラス・イレヴン+3

 

 Art Pepperを紹介するなら、コンボの方がよいでしょう。が、このホレスシルヴァーのOpus De Funk、Alt Sax奏者、そしてスモールビッグバンドのみっつを味わえるなんとも一石三鳥な曲は初心者にもいいのでは、と紹介。軽快でファンキーな曲目を流れるように歌うpepper、スモールビッグバンドのしっかりとしたハーモニー。

ジャズはコンボスタイルだけではなくビッグバンドスタイルってのもあるんです。

 

7. Let's Call The Whole Thing Off / Ella And Louis Again - Ella Fitzgerald & Louis Armstrong

エラ&ルイ・アゲイン (ELLA & LOUIS AGAIN) (MEG-CD)

エラ&ルイ・アゲイン (ELLA & LOUIS AGAIN) (MEG-CD)

 

 最後はボーカルもの。Ellaのすこしだけスモーキーな、どこか優しさを感じる歌声に、おなじみサッチモことLouis Armstrongのブリブリ声。againということは前作もあるのですが、この曲は歌詞も面白いのでピックアップ。発音の違いで言い争う、男女ふたりをエラとルイが楽しく歌い上げてくれます。参加アーティストも豪華です。Oscar PetersonにLouis Bellson, Ray Brownと大御所も参加です。

 

繰り返しますが、まずは好きな一曲を

以上 7作品でした。

これ以外にももっと聴いてほしい曲はあります。

全体的に古い曲ばかりになりましたが、最初は古いのから入った方がいいんではないでしょうか。僕の場合は新しいのから聴くと録音の質なんかが気になって古いの聴けなくなっちゃうんですよね...また今度は最近のジャズアーティストなんかも紹介したいですね。しかし、それこそ僕の好みに偏る気が...

 

ひとまず1曲!そしてアルバム1枚とにかく流して聴いてみることを強くオススメいたします。

 

 

マイク・アサノ